どーしようもない男の子と、その男の子を愛してしまったどーしようもない女の子

「淋しいならそう言え。俺がずっとそばにいてやる」


その言葉に私は胸がはちきれそうになる。

どうして、どうしてそんなに優しいの?


「結羅の家に行こう」


え?


え?


「ええっ?!」


それが何を意味しているのかすぐに分かった。


「悠ちゃんに怒られるだろ?ここにいたら。だから、うーん…
家出ってやつ?」


そう話す彼に私は唖然としているばかり。
だって、無理もないでしょ?


好きな人と、一つ屋根の下で暮らすんだよ?

落ち着いていられるわけないじゃん…