「お願い。学校、辞めないで」


「うーん。そういわれても、もう退学届だしたしなぁ」


そんなの、取り消しだってできるはず!

私の気持ち、わかってよ…


「じゃぁさ、そんなに辞めてほしくないんだったら、俺とずっと一緒にいろ」


「へ…?」


なんて間抜けな声が!!
はっ恥ずかしい…


「もう、学校行くなっ」


そう言って、私を抱きしめる力を強くする。


「どこにも行くなっ!俺だけの…俺だけの、結羅だ」


“俺だけの”

そう吐いた彼はそのまま私の手を引いて、家へ連行した。