信じたくない。

絶対に何かの間違いだ。


「旭はどこに?!」


「買い物に行ってるよ」


こんな時になんで買い物なんかっ…!


「あっちょっと!結羅ちゃん!」


そう呼ぶ声を背に、私は走り出した。

旭!旭!旭!!




「はぁ、はぁ…旭…」


やっと見つけた、愛しき人。

私はその胸に飛び込んでいた。


「どうした?結羅。あっ俺がいなくて淋しかったのか」