どーしようもない男の子と、その男の子を愛してしまったどーしようもない女の子

「結羅ならわかってくれると思ってた。…好きだよ」


そういって、何度目かわからないキスをする。

唇が重なり、お互いの熱が伝わる。


――あぁ、好きなんだ、って。


「結羅…」


少し切なそうに私の名を呼ぶ彼。


「ん?」


「俺から、は、離れんなよ?」


そんなの…


「当たり前でしょ?私が好きなのは、旭だけだから」




私に微笑みかける旭は、まだどこか不安そうだった。


私はそんな旭を、




どんな目で、見ていただろう。