「ただいまぁ…」


帰るなり、玄関で倒れこむ私。

やっぱり、はしゃぎすぎた…
ちょっと、寝るか。


♪~♪~♪~


ん?誰だろ?


「はい。もしもし」


『結羅?今日どこ行ってた?』


「プールだよ?」


『誰と?』


「友達ぃ」


『男もいた?』


「いたけど?」


『ふぅん』


「どしたの?」


『別に…じゃ、また』


一方的に切られた電話。

私はまだこのとき、彼の異変に気づいていなかった。