出てくるなり声を掛けてきたのは双熾だった。


「櫻中の連中はどうした…？」


無表情でそう聞いてきた双熾は俺がいう言葉をなんとなくわかっているようだった。


「窓から逃走したらしい。

でも、総長の人数は６人だ。
ハッキングすればすぐ誰だかわかるだろ。


今日中に奴ら潰すぞ。」



そう言い２０分ほど前に入ったドアをでた。


俺の後ろでは…



「なんやなさけないなあ…

そんなんでホンマに総長なんかいな。」


千歳は呆れながらそういい、


「ちっつまんなかったぜ。」


紘は愚痴り


「情けねー奴らの集まりだからあんな弱ぇーんだな。」


千景は関心して


「……くだらねえ」


双熾はどうでもいいようにそう呟いていた。