「おい、ここか…?

薬や強姦してんのは。」


俺は声を低くして双熾に聞いた。



「あぁ、一応南街で一番力を持ってるらしいな。

俺らが活動しないうちに勝手にトップと名乗ってるらしい。」


へぇ、そうなんだ。
でもまあそんなのも今日で終わりだ。


そう考えると可笑しくて、クッっと喉を鳴らした。


「それじゃ、行くか…」


俺の言葉を合図にドアに向かって歩きだす。



目の前の真っ黒いドアを蹴り飛ばし中に入った。


ガァアアン-----------ッッ



「やっぱ久しぶり過ぎて体訛ってるな…」


あのドアを蹴り飛ばしておいて訛ってると言う彼女は相当の使い手。
男に勝らないくらいに。