どうやら、さっき話していた男子2人らしい。


「そっそう。

綾瀬櫻さん、あの…お姉さまのみ、実さんとお話し…したいんだけど…

櫻さんから実さんにいってもらえないかな…?」


「お願いします!!」


顔を真っ赤にしてそう言ってきた彼ら。
別に断る理由なんてないけど、でもそんなことに時間使いたくない。

だから、彼らには悪いけど…


「すいません、前も同じようなこと頼まれて実姉さまに取り付いだんですが--------時間がないので断って、と言われましたので…」


と、いうと。


「そ、そうなんだ。」


「ちぇ…せっかく話しできると思ったのになー」


嫌味な奴。
話したいなら自分で話しかけに行けばいいのに。

なあんて思いながら「ごめんなさい」と謝った。


まあその後も先生が来るまでねちっこく言われた。