先輩と初めて出会った野外ステージ

あたしの気持ちを伝えるため、野外ステージに向かう。

岡崎先輩はあたしよりも先に、その場所に着いていた。



「岡崎先輩…」

腕組みをして、立っている岡崎先輩。

この物思いにふけってるような憂いのある表情が、あたしは好きだ。



「あたし、決めました」

あたしの声に、岡崎先輩が振り返る。



「演劇部続けます」

あたしに迷いはない。

演劇できたえた声が、野外ステージに響いた。