「な、何するんですか?」

意味がわからない先輩の行動に、ビビッてるあたし。

先輩はお構いなしに、リラックスした様子で肩を回している。



「俺の前に立って」

あたしは荷物を置いて、先輩の前に立つ。

先輩はあたしの真後ろに移動して、立ち止まった。



「お前、そのまま後ろに倒れろ。俺が受け止めるから」

「はいっ…?」

あたしは、声が裏返ってしまった。