My Romeo & Your Juliet ~俺様部長×地味子~《完》

「…練習サボる気?」

「あたし、もう部活には行きません」

「なんで?そんなにいじめられっ子やりたくないの?」

「先輩みたいな人に、あたしの気持ちなんてわかるわけないです」

あたしは、岡崎先輩の手を力ずくで振り払う。



「もうほっといて下さい」

精一杯、強い口調で言った。

先輩を振り切ろうと、早足で歩く。

小走りに近いスピードなのに、岡崎先輩は余裕の大股であたしの隣に並ぶ。



「…どうしてついてくるんですか?」

「俺も帰る。お前いないと、練習にならねぇだろ」

「勝手にしてください…」

先輩のスピードに負けないように歩いてたら、だんだん息が上がってきた。



「お前って面白いな」

ゼイハァ言いながら歩くあたしを見て、先輩は冷ややかに笑う。



「ちょっと来いよ」

「えっ…」

ジタバタ抵抗するあたしの腕をつかんで、先輩は公園の中に入っていく。