教室で目が合って も、畑山は普通だっ た。昨日の出来事が 妄想だったみたいに 思えてくる。 でも、彼がやむなく 捨てていったあの雑 誌は、確かに牡丹の バッグの中にある。 校門から出て来た 畑山は、岸本と一緒 だった。 B組の、自他共に認 めるガリ勉くんであ る。 背が高くて、髪型が もさっとしていて、 穏和な熊みたいな容 姿をしている。 彼も学級委員だ。