「みかこ、 まさかあんたまで あたしを差し置い て……」 透はみかこの肩を、 がしっと つかんだ。 「恋、 してるんじゃない でしょうね」 みかこは、困ったよ うに微笑した。 土曜日だから 午前中で授業は終わ った。 畑山は委員会の集 まりで多目的室に行 ったっきり、二時間 も出てこない。 電柱に隠れて待ち ぶせ中の牡丹は、雨 音を聞きながらあく びする。 氷のうのおかげで、 頬の腫れは少しひい ている。