ひきだしから、男子!


  怪しい男は速足で

 コンビニに入ると、

 二、三分で出て来

 た。その手には何冊

 か雑誌が入っていそ

 うな重たげなビニー

 ル袋が、さがってい

 る。牡丹は、彼がつ

 いさっきまでぶらつ

 いていたあたりに近

 よって、窓をのぞい

 てみた。

  うっ。

  雑誌の表紙が外に

 むけられて並んでい

 る。女体のオンパレ

 ードだった。

 「行こー」

 Bに腕をつかまれ、

 引きずられるように

 して歩かされる。

 「放せ変態」

 「ちがうちがう。そ

 こは、

 『実はあたしもこう

 いうの好きなん

 だぁ、うふっ』

 だよ」

 「言うかっ」