ひきだしから、男子!


 にんじんと冷凍食品

 のハンバーグを取り

 出し、鍋に水を汲ん

 でいると、Bが小さ

 く声をあげた。

 「行こう」

 テレビを消して、彼

 女の腕を引っ張る。

 「行くってどこに」

 「コンビニ」

 
 
  空はすみれ色で、

 風が湿っている。

  雨が降りそうだ。

 目が痛くなるほど眩

 しいコンビニの明か

 りに、トラックの停

 まった駐車場が照ら

 されている。

 白い光を吐き出す窓

 のむこうで、何人か

 の客が立読みしてい

 る。

  牡丹とBは物置の

 影に立っている。

 勢いに負けて連れて

 来られたものの、彼

 女は段々おなかがす

 いてきた。ハンバー

 グと甘く炒めたにん

 じんを、はやく食べ

 たい。