ひきだしから、男子!


 「畑山と

 あたしって、なんも

 接点ないじゃん。な

 んであたしのとこ来

 たの」

 「それは俺がおまえ

 と……」

 言いかけて、彼は言

 葉を切った。

 「それは俺がおまえ

 と……?」

 牡丹は眉を波打たせ

 て聞き返したが、畑

 山Bは急にあさって

 の方向をむいて、ぷ

 すぷすかすれた口笛

 を吹き始めた。

 『ウニ野球』の主人

 公が何かをごまかす

 時の仕草だ。 

 スラックスのポケッ

 トに手を突っこみ、

 背中を丸めて速足で

 彼は歩いていく。