「畑山と あたしって、なんも 接点ないじゃん。な んであたしのとこ来 たの」 「それは俺がおまえ と……」 言いかけて、彼は言 葉を切った。 「それは俺がおまえ と……?」 牡丹は眉を波打たせ て聞き返したが、畑 山Bは急にあさって の方向をむいて、ぷ すぷすかすれた口笛 を吹き始めた。 『ウニ野球』の主人 公が何かをごまかす 時の仕草だ。 スラックスのポケッ トに手を突っこみ、 背中を丸めて速足で 彼は歩いていく。