ひきだしから、男子!


 「ちーちゃん、でも

 いいよ。双葉のこと

 は、牡丹って呼んで

 もいーい?」
 
 牡丹は恥ずかしさの

 あまり、真っ赤にな

 った。ピンク色の唇

 をかんで、ピタリと

 足を止め、自称畑山

 の運動靴を力いっぱ

 い踏みつける。

 彼は奇声をあげてケ

 ンケンする。

 「すぐこういうこと

 する~」

 さっさと先に進む牡

 丹のあとを、泣き真

 似しながら追ってく

 る。

 「畑山B、さっき言

 ってたけど……嘘つ

 けないの?」

 「うん」