ひきだしから、男子!


 「だってあんた、畑

 山君っぽくないんだ

 もん。でも、あんた

 の言ってたこと本当

 だったし、分身だっ

 て信じるよ」

 「まじで? 

   やったー」

 にまにましてから彼

 は、むっと顔を引き

 締めた。

 「あんた

 じゃなくて、智佐っ

 て呼んでよ」

 牡丹は口元をひきつ

 らせた。

 手を握るのは平気で

 も、名前を呼ぶのに

 は抵抗がある。名前

 を呼び合うのは恋人

 同士だけだと、牡丹

 は思っている。