透は焦ったように畑 山のほうを見てか ら、投げやりに走り 始めた。 そして、あと少しと いうところで、三回 ともバーを落として しまった。 「あと少しだった のに」 透は悔しそうに呟き ながら歩いてきた。 「惜しかったね」 「ほんとにあと少し だったよ」 牡丹達が彼女を ねぎらっていると、 わぁーっと男子側が 騒がしくなった。 次をクリアすれば、 畑山は自己新記録を 更新するらしい。 牡丹達は こそこそと、 彼を応援する人垣に 加わった。