ひきだしから、男子!


 運動音痴の牡丹は

 ばちばちにやられて

 五十センチで

 失敗し、いち早く列

 から外れて見学する

 はめになった。

 みんな、軽々跳んで

 いく。

  八十センチで

 みかこが隣に来た。

 ふくよかな頬が上気

 している。額に浮か

 んだ汗をぬぐい、

 ほうきで床をはくよ

 うな声で囁く。

 「透、すごいね」

 「みかこも、

  すごかったよ」

  バーの高さがあが

 るにつれて脱落者が

 増える。