「そうですよね」 牡丹は、ひっくり返 った亀のように首を 動かし、くるりと背 をむけて退散する。 「おい、ひくなよ」 怒鳴る畑山の分身の ことは無視する。 「双葉、 なんだって」 柏田が畑山に話しか けているのが耳に入 る。 「ウニのマンガがど うとかって」 「ウニのマンガ? どんなだよ」 柏田がけたけた 笑う。 「急に話しかけてき たから びっくりした」 「ま、気にすんな」