「おブス!」 叫んで、牡丹の襟を つかんだ。往復ビン タを返される。彼女 の頬も真っ赤に腫れ た。 「何すんだボケ」 牡丹も負けじと連続 ビンタ攻撃。 「うるせぇブス」 同じくらい、ビンタ を返された。 それの繰り返しを寝 るまで続けたもんだ から、牡丹の顔も自 称畑山の顔も、でっ かい蚊に刺されのよ うにほっぺが腫れて いる。 熱を帯びている頬 に手をあて、教室に 視線を戻すと、畑山 は既に着席していて 他の生徒が続きを読 んでいた。