ひきだしから、男子!


 「できるんじゃん。

 なんで今までそうし

 なかったの」

 牡丹は目を三角にし

 た。自称畑山は、

 やや後退した。

 「ん? え、できる

 んだけどさ……制服だ

 けしか記憶してない

 し、あんま複雑なので

 きないから、あのね、

 あのあの……制服って

 窮屈じゃん?」

 牡丹は彼の襟をむんず

 とつかみ、もう一遍、

 今度は手加減なしに頬

 を張った。

 「おまえいちいち殴る

 なよっ。ブス!」

 往復ビンタ。

 両の頬を赤くした彼は

 唸った。