ひきだしから、男子!


 「痛っ」

 「そんなこと言いた

 くない!」

 手形の浮いた頬をさ

 すりながら、彼は涙

 目になる。

 「ぶたなくたってい

 いだろ」

 「真面目な話を

      して」

 「まじなんだっつ

 の。つうか、

    まじ痛い」

 「まず
   
   そのしゃべり方」
 
 彼女は彼をねめつけ
  
 た。

 「畑山君、

 そんなしゃべり方

  しないから」

 「これが素なんだっ

 て。いっつもかっこ

 つけてんの」

 「モザイクの言うこ

 となんて信じない。

 裸も嫌」

 彼はくしゃくしゃ頭

 をかいてから、一瞬

 にして制服に身を包

 んだ。