ひきだしから、男子!


 恥ずかしそうにうつ

 むいてお釣りを受け

 とると、畑山はボス

 トンバッグみたいな

 学校指定の鞄に雑誌

 類を押しこんだ。

 牡丹の視線は、ゴミ

 袋片手に、重たくな

 ったバッグを背負う

 ようにして遠ざかっ

 ていく、彼の後ろ姿

 に釘付けだ。

 「うそぉ……」

 自称畑山は得意そう

 に、口端を持ちあげ

 た。

 「約束ちゃんと守れ

  よ」


 信じがたいことだけ

 れど、畑山がマンガ

 好きだというのは間

 違いなさそうだ。