ひきだしから、男子!


  頭上に雨雲の気配

 はなく、ひたすらに

 光が降ってくる。首

 筋を汗が伝い、ほっ

 ぺたがひりひりし始

 める。

 「いつまでやってん

 だよ」

 隣の畑山がイライラ

 したように言う。

 ビニール袋は中々膨

 らまない。

 「いつもいつまでや

 るの」

 「袋が満タンになる
 
 まで」
 
 彼女は口元を歪めて

 肩を落とした。

 自称畑山は同情する

 ような顔をした。

 「俺ね、ほんとはゴ

 ミ拾いなんかしたく

 ないんだよ」