三日前、梅雨入りし たばかりだっていう のに、カッと晴れて いる。 「畑山君、遅いね」 空色のハンカチで、 額をぬぐう。校門か ら出て来る生徒が、 ちらりとこちらを見 ては、すたすたと歩 み去っていく。 すらりとした男子 が門から歩いてき た。手にはビニール 袋を持っていて、う つむき加減に進みな がらゴミを拾ってい る。 「来たな」