ひきだしから、男子!


  骨ばった背中をつ

 ついてみる。体温も

 感触もある。幽霊っ

 てわけでもなさそう

 だ。

  じゃあなんなのっ

 て話なんだけど。

 「あんたなんなの」

 「だから……

     分身?」

  彼はめんどくさそ

 うに答える。腕時計

 と校門を見比べて、

 牡丹は制服の襟元を

 ぱたぱたさせる。

 さっきから、電柱に

 隠れて本物の畑山が

 出て来るのを待って

 いる。

 学級委員の集まり

 で、帰りが遅れてい

 るのだ。