ひきだしから、男子!


 畑山が

 近づいていく。

 「わりぃ、

 おまえの机?」

 「うん」

 にこやかに応対した

 彼だったが、教科書

 にまじって散らばっ

 ている雑誌に目を留

 めて、真っ青になっ

 た。ちょうどそれを

 拾おうとしていた男

 子は気まずそうに畑

 山を見あげた。

 みんな、互いに視線

 を交わしあう。

 「畑山、

 ちょっと来なさい」

 担任がこめかみをぴ

 くぴくさせて目を血

 走らせる。

 「俺のじゃ
    ないです」

 「いいから
    来なさい」

 畑山はキツい目で牡

 丹を射抜いて、おと

 なしく担任について

 いった。

 ごくんと唾をのみこ

 み、牡丹はBに目を

 注ぐ。