ビンタ戦争が始まり そうなぴりぴりした 空気が流れる。 気迫負けして、彼女 はおとなしくシャー プペンを動かした。 でも勉強漬けなど、 牡丹に耐えられるわ けがなかった。 そして、 四日目の夜、 ついに鬱憤を爆発さ せた。 「もう駄目。無理! ガッツマン見たい」 「アニメ見てる暇 ねぇから」 ものさしが 机を打つ。 「教科書に載ってる 単語さえ覚えてねぇ じゃねーか」 牡丹は立ちあがって 消しゴムを床に投げ つけた。ドアが軽く ノックされる。