「受けとれ、俺。読 みたかったろ!」 「ごめん、 俺忙しいから」 つるりとした笑顔で 夕影を照り返し、畑 山は自宅の扉を固く 閉ざした。 呼び鈴を押してみて も、無反応。 なんとか勇気をふり しぼっての行動だっ たが、わかっていた こととはいえ、ハッ キリした拒絶の意思 をつきつけられると 腰がひけてくる。 諦めて帰ろうとした 牡丹はBに腕をつか まれた。 「あきらめんな」 彼は、幹に穴をあけ るキツツキのよう に、音符マークのつ いたボタンを連打す る。