ひきだしから、男子!


 しおり代わりに挟ん

 であるレシートを抜

 き取り、ふきだしに

 目を落とす。

 「B組の学級委員っ

 ていえば、岸本」

 透が、ぽつんと言っ

 た。

 「そうだね」

 みかこが不自然に無

 機質な声で、即答す

 る。
 「岸本ってそういえ

 ばクマっぽい」

 「そうかな」

 「もしかして付き合

 ってるんじゃ……」

 ガタンッと大きな音

 がして、昼休みのざ

 わめきが止んだ。

 「畑山君?」

 かすれた声が、静ま

 り返った教室に

 響く。

 牡丹はゆっくり顔を

 あげて、

 息をのんだ。 

 畑山が

 床に倒れている。