ひきだしから、男子!


 「B組の学級委員。

 たしか、山永さん」

 「なんで知ってるの

 みかこ。

 知り合い?」

 「ちがうけど……

 廊下で名前呼ばれて

 るの、聞いたことあ

 るから」

 透は射るように山永

 を見た。

 山永は、髪がつやつ

 やしていて、色が白

 く、手首に赤いベル

 トの時計を巻いてい

 る。どことなくおし

 ゃれで、畑山と雰囲

 気が似ている。

 お似合いのふたりを

 数秒ほど眺めて

 から、牡丹は机に手

 をさしこんだ。

 四日前読み始めて、

 まだ読み終えていな

 い、マンガの存在を

 思い出したからだ。