ひきだしから、男子!


 「ちょっと、見まし

 た? みかこさん」

 透は、氷のうを鼻に

 あてているみかこに

 抱きついた。

 「女の嫉妬は

 怖いわ」

 心底おびえたように

 振る舞う彼女を、み

 かこは小突いた。

 「せかさないでゆっ

 くり見守ってあげよ

 うよ。牡丹には牡丹

 のペースがあるんだ

 し」

 「でも」

 透は、片眉をつりあ

 げる。

 「相手畑山じゃん。

 早くしないととられ

 ちゃうんじゃない」

 「大丈夫なんじゃな

 いかな。畑山君、女

 子に興味なさそうだ

 って、言ってたし」