「下に来てね」
ぱたんとドアが閉じ
る。
「まさか毎日それや
ってんの?」
牡丹はにっこりして
うなづいた。
「一緒に遊んでた俺
が言うのもあれだけ
ど、少しはまじで勉
強したら?
これから」
断固拒否。
牡丹はばしぃんッと
教科書を閉じた。
のり付けして封印し
たいくらいである。
「お母さんかわいそ
うだよ。おまえに騙
されてシュークリー
ムなんかあげちゃっ
て」
Bは複雑そうな顔を
する。
「関係ないでしょ」
学校で見る限り、
畑山は、
初夏の空気のように
輝いている。授業中
は適度に発言し、つ
いでに小さな笑いも
とる。



