ひきだしから、男子!


 「おまえが、

 おまえが……」

 彼はぐつぐつと肩を

 震わせる。すぅっと

 立ちあがり、椅子に

 かけられた畑山のブ

 レザーから生徒手帳

を抜きとると、

 重々しくページをめ

 くって、印籠のよう

 に彼女の前に掲げて

 みせた。

 「俺はおまえと……

 友達になりたくて

 しょうがねーんだ!

 おまえが、休み時間

 とか堂々とマンガ読

 んでんのが羨ましく

 て、おまえといろい

 ろ話してみたくてし

 ょうがなかったんだ

 よ。なってくれよ、

 友達に」