僕が連くんを好きっていう噂は
あっという間にクラス中で話題になった。
友達は
「告れよー!」
とか
「れんー!」
とか言ってくる。
連くんのほうをみると
ともだちに
「りおー!!」
とか
「おまえ里央ちゃんのこと好きなんだろー?」
そんなことを言われてた。
違うの!
連くんにはそういうこと言わないで!!
連くんを苦しめないで!
連くんに迷惑かけないで!
連くんに。連くんに。。。
もうやめて。
「僕は連くんなんて好きじゃない!」
気づいたら
そう叫んでた。
いいんだ。
これでいいんだ。
僕は
ひそかに恋してればいいんだ。
周りみたいに
恋バナなんてしない。
僕は
聞くだけでいい。
それだけで
十分。
連くんと同じ教室に入れるだけで
幸せだから。
