ひさびさにあの夢をみた。


昔の忌まわしい過去を。


あのいじめの始まりは‘嫉妬‘。


いまになっても不安でしょうがない。


まだ私の中の私は弱虫のまま。


そうやってそろそろ着慣れてきた


制服に着替え、私は家をでた。


7時40分。

3人のなかで私はいつも一番に初め。


この眩しい太陽の光と家の前にある


並木道は、私の朝の目覚ましみたいなもの。


「おはよ。雫」

そうやって駆け足できたのは 琥珀 雪。

茶色のまとまった髪と

整った顔立ちの長身が

余計 はやだたせる。

「おはよう。雪。」

私の小さい頃のいじめを助けてくれて心配してくれた人。

・・そして私のいじめの原因の一人。

すると向こうから自転車の音がする。



ふと顔をあげると自転車で人がとびこんでくる。


「わっ!」

よけたのはいいものの、


よけすぎて勝手にこけた馬鹿な私。