15階に着くと突き当たり、一番奥の扉の前で女の人は止まりました。


「ここが彩優花の部屋。
向かって右側の一番目の部屋があたしの部屋だから。
何かあればいいな。」

「……はい」

「彩優花のそれ。
敬語、気になってたから、やめてくれない?
あたし、1つ年上だけど、タメ口でいいし。」

「……はい」

「…あっ、あたしの名前は藤本 真希ね。
聞かないから、言うの忘れてた。
じゃ。」


女の人…

真希は自分の部屋に入っていった。

私もとりあえず、自分の部屋に入らなくては…

真希がやっていたように、見よう見まねでカードを差し込んでみる。

なんとか部屋に入ることができた。



その日は部屋の片付けをして、お風呂に入って寝た。



彩優花の口調が変わったのは真希に「敬語を使うな」と言われたからである。

彩優花は本日、一度も食事をしていないが、その辺りは無頓着なので、気にしたら負けである。(笑)

そんなこんなで彩優花は無事に学園に着くことができたのでした…。