ちらりと
ナギサを見るけど、
相変わらずの無表情で
ふわーっと欠伸をしながら早くしろよと言わんばかりに
首を傾げた。
・・・わかったわよ。
「実はねーーー」
事情を話すと、
斉藤君はどうやら会社の近くで同僚と飲んでいたらしいが
すぐに来ると言う。
「ナギサ、斉藤君は今くるって。」
「そ。」
そっけない返事をして、ナギサは立ち上がる。
「え?どこ行くの?」
「帰る。」
・・・・
「はぁ!!??」
ちょっと!意味わかんないですけどっ!!
斉藤君を呼び寄せておいて?!!
社長本人は帰宅ですって?!
どんな
嫌がらせよ!

