「なぁ、ミノル。 これ、あと一つある?」 「あるよ。 何?そんなに気に入った?」 実ちゃんは楽しそうに笑った。 珍しい。 ナギサは甘いものは好きだけど・・・ 「ちがう。 うまいけどな。 ミユキ、電話して。」 「へ?? 誰に?」 この時間に? 時計に素早く目をやると11時過ぎ。 誰だろう。 朝子ちゃん?