社長は、 めんどくさそうに また、 ふわぁっと欠伸をして そして、 俺の肩をポンっとたたいた。 「…会社で恋人を作る気はないはずだ。 でも、 『想われる』のには弱い。 なんせ、『優しい深雪さん』だからな。」 そして、 社長は俺の耳元で、 「あまり、猫かぶるとーー大変だぞ?」 と、 呟くように 吐き捨てた。 俺はーーー 背筋から、ゾクっと鳥肌が立った。 ただ、呆然と 立ちすくみ・・・ もちろん、その隙に社長は 大きく伸びをしながら、正面玄関から去って行った。