敏腕美人秘書のみゆきさん ■




「ナギサーー!!!っ」

「…ミユキ?」


見つけた!

ナギサは少し驚いたように
私の方をみて、

めんどくさそうに
ふわ~~っと欠伸をした。


「ちょ…ちょっとっ!
 どれだけ探したと思うのよっ」

「…早かったね。

 近くのカフェ・・・モーニングのメニューが変わってた。」

「そうね。ベーコンの…

 って!ちがうっ。

 仕事に戻るわよっ!!」

「…戻れば?」

ナギサはめんどくさそうに手をひらりと返した。


…ムカッ


「みゆきさーーん。しゃちょーーっ」

少し遅れて
コーラの缶を手にした斉藤君が二人の元に駆け寄ってくる。


ナイスタイミング。


私はすぐに斉藤君の手から
コーラを奪い取って…

「ナギサっ仕事の時間よっ!!!」

ぶっしゅぅぅーーー!!!


思いっきり振ってナギサに向かって
プルタブのふたをあけた。

そりゃ、
そうよね。

だって、炭酸飲料なんだもの。