「平山先輩、送ってもらえませんか?」





美優がそう言った瞬間、彩穂はすぐにわかった。

これは演技で、自分と風磨を2人きりにしようとしてくれているのだということが。

彩穂が美優にそっと目を合わせると、

美優は風磨と雷に見えないように口の端をあげた。

彩穂も小さく笑った。

美優、神っ!ありがとう~!!

しかし、予想外のことが起きた。