「美優?」 美優が振り返ると、そこにいたのは彩穂だった。 後ろには、風磨と雷が話しているのが見えた。 「彩穂!」 美優は心細さが一気に消えた気がして、ベンチから立ち上がった。 「麻紀は?一緒に帰るんじゃないの?」 「委員会入っちゃったみたいで…帰るの1人なのぉ…」 彩穂は迷わず、笑顔で言った。 「じゃあ、一緒に帰ろ!」