「今日、緊急の委員会が入ったみたいでさ…。葉山も、委員会入ってたよね?」





その声が美優の胸をときめかせた。

目がハートになる、というのは、こういう目のことを言うのだな、と分かるくらい目が輝いていた。

そんな美優をよそに、麻紀は冷静に返した。





「そうなんだ、わざわざありがと。美優ごめん、先帰ってて」





そう言われた美優は、反射で答えた。





「あっ、あ、うん!」





悠心が背中を向けて歩き出すと、麻紀は手を合わせて謝った。

美優は首を横に振って反応した。

悠心と麻紀の背中が見えなくなると、私は靴箱付近のベンチに腰かけた。