「あの時のお前を、応援してたんだよ」 風磨は照れながら、少し下を向いて笑った。 その表情は、クリスマスで賑わう周りの音にかき消され、もどかしい気分になる。 彩穂は満開の笑みで、風磨に抱きついた。 「ありがとう、風磨!」 頭上からは、優しい雪が降り注いでいた。 これからもずっと、一緒にいられますように。 七夕でも何でもないのに、彩穂は思わず祈ってしまった。 2人を笑顔にした、素敵な冬の日だった。 END