「彩穂ー!」 そこには、麻紀と美優が手を振っている姿があった。 「ええっ!なんで!来てくれたの?!」 直接美優の家に行こうとしていた彩穂は、2人が自分の家の前にいることが不思議で仕方ない。 小さく優しく降る雪が、窓を開けた彩穂の顔にかかる。 「やっぱさー、場所変更!」 美優がニコニコしながら叫んだ。