彩穂が画面に視線を落とすと、そこにはたった一行だけ、文字が打たれていた。 『雪降ってるね、窓の外見てみて』 ただそれだけだったのだ。 彩穂は雪が好きだ。 そのため、今日ももう既に何度も窓の外を見た。 しかし改めて「見て」と言われると、見たくなるものだ。 彩穂は微笑んで、窓の外を見た。 すると。