彩穂が案内された先は、学校の駐車場だった。

そこには、大きな一台のバイクが止まっていた。

わけが分からず、彩穂は首をかしげる。





「これ、俺の」





風磨がそう言った。

雷のことがあり静かな雰囲気だったのが一変し、風磨は最高の笑顔だった。





「え?!」





彩穂も思わず声が出る。

そして風磨が、ポケットから一枚の封筒を取り出した。





「これ、お前に。雷から」





「え?いや、先輩とこのバイク、何が関係あるの?」